最近、あるクライアントの依頼で、何名かの方の採用面接のお手伝いをしている。
 
当たり前の話であるが、履歴書だけではその人の経験は十分にわからない。履歴書には、どこにでも通用しそうな幅広い経験を書くのが普通である。
気の利いた応募者は、面接に望む会社で何が望まれるかある程度想像した上で、メリハリをつけることもある。
しかし、あくまで予測や想像に基づくものであり、こちらの期待にぴったりした内容が書かれているとは限らない。
 
結局、お会いして話してみないとわからない。
そこで、本当に相手の経験を見極めるには、「質問力」が重要になる。
履歴書に書いていないこと、あるいは、他人からきっかけを与えられないと思い出せない経験というものがある。
これを引き出す技術が重要だ。
 
弊社では、前職時代の経験を元にまとめた「コンピテンシー面接」のトレーニングがあるが、この技術を使うと、面白いほど応募者の経験が見えてくる。
 
最近の例。
クライアントの会社でうまく成果を出すには、外国人とのコンフリクトをマネージする力が求められる。
応募者の履歴書には、外資系の会社で○○していた、という程度しか書かれていない。
そこで、
「あなたは、外国人とコミュニケーションするのが得意ですか?」
という質問は、愚問である。
 
「最近仕事でうれしかったことって何?」
「それって、どんな人が関わってたの?」
「その人とどんなやり取りしてた?」
「何が問題だったの?」
といった質問から、具体的な経験を聞きだす技術が、必要だ。
 
季節柄、採用面接に携わっている方も多いと思うが、一度面接技術を体系定期に整理したい方、弊社の教材「行動特性インタビュー」をご利用になってはいかがでしょうか。
お役に立てるとうれしく思います。
 
知識工房 山崎将志