今日は某IT会社の方を訪問し、面白い話を伺った。
最近の大手ベンダーのSEは、「手配師」っぽくなっているという話。
自身の開発経験がないのに、見積やプロジェクト管理などをやっているので、表面的な仕事しかできない。
一人ひとりの予算が大きくて(一人年間1億とか)、とてもじゃないけど自分で仕様書なんて書いていられない。そのため、子会社や協力会社に話をつなぐことが仕事にらざるを得ない。中味をちゃんと見る時間もスキルもないので、いきおいオカネと期間の話ししかできず、結局「脅し」や「お願い」が仕事になる。
などといったお話。
理想的には、きちんと現場経験を積むことが必要なのだが、そうはいえない現状がある。
短納期化、予算の削減、アウトソーシングやオフショア開発の進展などだ。
昔を懐かしむのは簡単だ。でも、明らかに環境が変わっている。新しいモデルを作り上げた会社だけが生き残るだろう。
ひとつポイントとなるは、「手配師」をよしとするか、否かだ。ここの価値判断が問われそうだ。
知識工房 山崎