この2日ほど、急にblogのアクセスが増えたので、ログを見てみると「技術力のないSE」のページにアクセスが集中していた。
 
検索エンジン経由だと思う(Googleで4番目表示/62件中)のだが、こういう問題認識持っている方が多いのだなと、あらためて思った。
 
だいぶ前に、「オフショア開発」のなかで、アウトソーシングやオフショア開発の非効率性に関して触れたこともあるが、最近の開発業務の厳しさは激しさを増している。
 
とてもじゃないが、普通のSEが技術力をじっくりと蓄積するような環境にない。
 
最近はITコンサルティング会社でも、コーディング経験のない若手が大半だ。あっても、せいぜいパッケージのコイフィグレーションをしたことがある程度。ほとんどの開発業務は協力ベンダーが引き受ける。元受はプロ管のみ。
 
環境は常に変わるので、昔を懐かしんでも仕方がないが、SEやプログラマは、かなり割りに合わない仕事になりつつある。
いや、正確に言えば、かなり二極化が進んでいて、一部の人にはオイシイ仕事、その他の人には相当厳しい仕事になってきた。
 
情報サービス産業協会の「情報サービス産業基本統計調査」によると、この5年間でITエンジニアの年収は右肩下がりである。
35歳では、98年平均で590万に対し、03年は530万と10%減である。
これは、残業代を含まない数字であるが、98年はITバブル華やかなりしころだったことを思い出すと、実態はさらに下がっているのだろう。
 
要は、SEの仕事が相当コモディティ化していることだ。
期限どおりに、要件に合った納品しているだけだと、ますます隅に追いやられていくだろう。
 
20世紀の労働者のように、労働組合運動で地位の向上を図る手もあるだろうが、おそらく時代の流れは止められないと思う。
 
会社としては、情報システム産業のどこにポジションを取るかを、少なくともここ1年半の間には決めて、それに向けた投資(拠点開発、商品開発、人材育成など)を目標を持って実施しないと、5年後は消滅している可能性が高い。
 
個人としては、技術者として超一流になるのか、あるいはより上流工程の仕事ができるよう、「ビジネスパーソン」としてのポジションを取るのか。
ここで一度仕事をRedifine(再定義)しないと、あと数年の後には森永卓郎ワールドへ一直線だ。
 
かく言う私も、実はITエンジニアとしては落伍者だ。「これはついていけないなー」と2年で別の道を探した。
 
しかし、ITエンジニア経験は、今ものすごく役に立っている。
コンピュータの基本的な働き、プログラムの構造化、パフォーマンス・チューニング、DB設計など・・・。
このときの訓練は、何ものにも代えがたい。
 
私は、スーパー技術者に関しては門外漢なのだが、ITエンジニア→ビジネスパーソンという流れについては、色々思うところがある。
 
今月からITmedia「一歩先行くSEの頭の使い方」で上記について連載しているので、もし興味がある方はご覧ください。
 
 
P.S.Google検索の秘訣もよろしくお願いします。