先日、日経新聞社主催、”未来を変えるプロジェクト” Powered by DODA協賛のセミナー「次世代リーダーのための未来創出塾」に呼んでいただきました。

その当日のサイトがアップされましたので、ご紹介します。
http://doda.jp/contents/mirai/report/01.html

セミナー終了後、「好きな言葉を教えてください」と言われました。
すこし考えて頭に浮かんだのは、「六中観」でした。

「六中観」は、「りくちゅうかん」と読みます。

忙中閑あり
苦中楽あり
死中活あり
壷中天あり
意中人あり
腹中書あり



以下、それぞれに対する私の解釈を記します。

一、忙中閑あり(ぼうちゅうかんあり)

忙しさの中にも余裕を持ち、心を穏やかに。
忙しいからこそ、閑に価値がある。逆に閑ばかりだと、閑の価値がわからない。
忙しい時こそ、閑を持ちたいものである。

二、苦中楽あり(くちゅうらくあり)

どんなに苦しい時にも、その中に楽しみがきっとあるはず。それを見つけ出すのが人生。
苦しいことを耐えて乗り越えて、そこから喜びや楽しみを見出す。あるいは、苦しいことを乗り越えることで楽しみが生まれる。


三、死中活あり(しちゅうかつあり)

逆境の時こそ、人は磨かれる。
いわゆる「ピンチはチャンス」。
修羅場から這い上がってきた人間だけが、本物だ。

四、壷中天あり(こちゅうてんあり)

何かに没頭できる、自分だけの世界をもっておくこと。
日常に追われるだけではなく、そことは離れた場所を意識的に作ること。
「こんな趣味があったのか」「こんなことができるのか」と他人から驚かれるような意外な面を持つこと。


五、意中人あり(いちゅうひとあり)

いつも、心の中に誰かを思うこと。
心から尊敬し、信頼できる師や友や愛する人を持つこと。
どんなときにも、助け、助けられる関係を持つ人を持つこと。


六、腹中書あり(ふくちゅうしょあり)

うわべだけの言葉ではなく、しっかりと「腹落ちした」哲学を持つこと。
優れた本を、自分の血肉にし、それを日々の生活に活かすこと。


これらは、私がずいぶん昔に読んだ本の中に書かれていたことを、自分なりに解釈したものです。
もしかすると間違っているかもしれませんが、「超訳」ということで、ご容赦を。

いつ何時も、これらの言葉を心にとめておきたいものですね。