ノンフィクションライターの山田清機さんが、タクシードライバーを取材してちょっと泣ける話、少し考えさせられる話を紹介している本。
タクシーの運転手さんと話すのを趣味の一つとしている私にとっては、面白い話満載。
ただ、山田さんの質問の切り口は、私なんかとずいぶん違うなという感想。
私なんかはかなり即物的な質問が多いのだけれど、山田さんのそれは人の人生を切り取るような感じ。

実は、山田さんは私の大恩人の一人です。独立して会社を始めてしばらく経った頃、ある集まりで山田さんに目をかけていただいた。そして、メディアで私の仕事を取り上げてもらうきっかけを作ってくれた。
ここ数年、全く失礼していたのですが、この本を読んだら、ちょうど私が山田さんを知る前のことが書かれていて、それがとても興味深かった。
やはり、面白いことを書ける人、人が書けない/書きたくないことを書ける人は、どこか普通の人と違った面を持っているのだなと。