仕事仲間と雑談中に思いついたこと。
全くサイエンスの裏付けのない話ではあることを先にお断りする。

F1でメルトダウンした燃料デブリを、火山のマグマに捨てることはできないだろうか?
マグマは広く言えば核融合(のはず)で、燃料デブリの主な構成要素であるウランは地球上(ほぼ)どこでも散らばっている物質。巨大とは言え所詮トン単位(880トン)。人間の構築物である格納容器に入る程度の量の濃縮ウランを、火山のマグマに入れても、影響は微小なんじゃないか。逆に言えば影響が微小になる程度に核燃料デブリを切り分け、ドローンで運んでドローンごと火山の加工に飛び込ませることはできないだろうか。

ただ、この方法は解決すべき前提条件が難しすぎる。

まず、燃料デブリを活火山の加工に落とすと何が起こるのか私には不明(たぶん本物の科学者の人ならすぐにモデリングできるはず)。
何も起こらないと推定できる量はどれくらいかもたぶん計算できる。

次に、燃料デブリを取り出す方法。
ドローンが運べる重さの限界があるはずなので、その単位に切り分けられるかどうか。

次に、そもそもドローンを飛行させることができるか。
燃料デブリは、ものすごく長いワイヤロープか何かで吊り下げて運ぶことになる。
線量は距離の二乗に反比例するので、ロープは長ければ長いほど(ドローンとデブリの距離が遠ければ遠いほど)ドローンの被ばく量は少なくなる。
しかし、ワイヤロープを長くすると、風の影響で飛行のコントロールの難易度が増すだろう。かといって短くするとドローンの電子部品へのガンマ線の影響が大きい。燃料デブリの上に鉛を貼るという手もあるが、これだとめちゃめちゃ重くなって運搬効率が落ちる。
または、大量のガンマ線を浴びても作動し続けるドローンの部品を作ることができるのか。

おそらくリモコンでドローンを操縦するのは、大量の線量下では素人目で見ても非現実的だから、おそらく自動運転。GPSは作動するんだろうか?

で、どこに捨てるのか?
日本領土内で、無人の活火山のある島はある。実験を誰がどういうプロセスで承諾するのか?
幸いF1は海岸沿いなので、放射性物質を吊るしたドローンが人が住んでいるエリアの上を飛ぶことはないだろう。
万が一、途中で事故が起き、燃料デブリが海中に落ちたら何が起こるのか?
燃料デブリは質量が相当あるので、間違いなく海中には沈む。
水中なのでデブリそのものが発する放射線の影響はない。
でも、デブリのが海中に溶け出すということはないのだろうか?
溶け出したとして、環境に与える影響は社会的に許容範囲なのだろうか。

など。